見聞録(旅行記 2017年)

見聞録(旅行記)3 シェムリアップ訪問(2) 2017年1月5日



 AM7:00 子ども達の歓声で目が覚めました。ホテルのすぐ隣が小学校なのです。金髪の外国人教師もいます。英語教育にかなり力を入れているようです。


 ホテルのWiFiの接続は不安定です。もしあなたの用途が業務用なら自前のものを用意したほうが良いでしょう。セキュリティの問題もありますから。


 チェックインの際に、朝食は6:30〜10:30と聞いていたので6:40頃に一階のレストランに行ったのですが、私が一番乗りでした。挨拶をした係がメニューを持ってきます。メニューが20以上並んでいますが、選べるのは一つだけだそうです。オムレツとベーコン、パンのウェスタン・スタイルを注文しました。コーヒーはセルフサービスです。まず、小鉢にもられた果物のアラカルトが運ばれて来ました。メインの料理が出て来るまでにかなり時間がかかりました。味はまあまあです。


以下の写真は2日目に注文したサニーサイドエッグ





【伝統の森へ】
 AM8:00約束の時間ぴったりにボン・ソーンがやって来ました。特に予定をしたわけでも無かったのですが、森本喜久男さんの住む伝統の森に出かけることにしました。途中見なれた風景が続きます。しかし、以前と違って、アンコールワット遺跡の横を走る道路が閉鎖されて通れません。大きく迂回していくと巨大なバスの駐車場がありました。押し寄せるバスの駐車スペースが無くなったため、あるいは大気汚染防止ための措置のようです。

 伝統の森に行く途中の風景でもう一つ今回大きな変化に気づきました。それは、電化が急速に進んでいることです。さすがに伝統の森までは届いていませんでしたが、以前は見られなかった電柱と電線が道中の道端にずっと連なっています。伝統の森に近づく頃には電柱だけになり、ついには電柱が道路脇に転がされているのも見ました。しかし、全国的にカンボジアの電化の波はすぐそこまで来ています。


 伝統の森に近づくといつもの通りで未舗装の上、穴があちこちにあいていて、トゥクトゥクが激しく揺れます。これは自動車でもいっしょでしょう。雨期にはさらにひどい有様です。自動車に酔いやすい人は要注意です。それと気温と湿度の高さの問題がありますので、暑さが身体にこたえる人は11月後半〜2月ころにカンボジアに来ることをお薦めします。でも、今回は1月でも相当暑いのですが。




【一年ぶりに会った森本さん】

 はっきり言って森本さんの体調が完璧とはとても言えません。テレビでも余命5年の宣言をしたそうですが、それはもう過ぎました。しかし、少し身体が縮んだように見てとれました。今回は1月3日に亡くなったカンボジア王室の皇太子(80歳とか)の葬儀に来賓として招かれ、1月5日にプノンペンに行った疲れが残っているのかも知れません。東北の芸術大学の学生さん達が来訪していていろいろな話をした疲れも加わっていることでしょう。しかし、森本さんの態度は鷹揚として自然体です。ずっと以前から身体がしんどくなれば、日中でも短い休みを取っています。話は自然に死生観のようなものになりましたが、お茶のみ話のような感じで淡々としたものでした。


森本喜久男 作

 現在歌川達人監督の手で撮影が進められている森本喜久男さんのドキュメンタリー製作は順調だということでした。今年の夏には上映開始になるでしょう。また、それとは別に森本さんの伝記を書き進めている人がいて、2018年には出版が決まっているということでした。森本さんが伝えたいことが多く詰まった本だそうです。映画を観て、本を読んで森本さんの歩んできた道を辿るのは作品を見るのと同様に有意義なことだと思います。






(この先は次回に)

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