見聞録(旅行記 2017年)

見聞録2 シェムリアップ訪問(1) 2017年1月4日

 カンボジアに行ってきましたので、その時の記事をアップします。実に10年ぶりです。今回は深刻な中にも楽しめる要素を入れました。気軽にお楽しみください。でも、これからシェムリアップに行く人には耳寄り情報になっています。




【出発】


 2017年1月4日午前8:15、ベトナム航空搭乗手続きのために、長い列に並びました。ANAとの共同運行便だったことも混み合う理由だったかも知れません。受付してもらうのに30分待ちでした。恐らく今までで一番長く待った経験です。でも、ベトナム航空の職員の対応は親切丁寧でした。いろいろ話していて、当日に限るのですがオンライン・チェックインができることも知りました。




【機内にて】


 機内は満員状態でした。今回は予約が遅れ、ネット予約で席がうまく取れず、窓側の席で17Aです。午前10時40分名古屋空港を離陸しました。最近トイレが近くなっていて窓側の席に不安がありましたが、案の定2時間後の食事の後には急いでトイレに行かなくてはならなくなりました。ボーイングの座席は非常に狭いので、二席を通り越すのは大変です。年寄りはやはり通路側の席を選択すべきだと思い知りました。


 食事は和食を選択しましたが、美味しかったです。かつて利用したベトナム航空はもっと酷い食事だったように記憶しています。改善されたのでしょう。ただし、飲み物の選択を聞かれ、メニューにあったスパークリング・ワインを頼んだのですが、積んでいないと断られました。ビジネスのお客さん用なのでしょう。それで、白ワインにしました。ソーベニアン・ブランだと思いますが辛口ですっきりしていて旨かったです。




【ハノイ空港】

 ハノイ空港には予定通り5時間で到着しました。到着直前に機長のクセの強いアナウンスで外気温25度と知らされました。やはり、南国は温かいのです。


 さて、ベトナムでは、過去にトランジットでさんざん待たされた嫌な経験がありましたので、心積もりをしていました。しかし、今回は実にスムーズにトランジットできました。時間もかかりませんし、係官がフレンドリーなのです。こちらが少し年を取っているからか、パスポートを返してくれながら、“Sir, enjoy your trip!”とまで言ってくれました。こんな経験は共産圏では初めてです。

 比較的新しい待合室はきれいで、すぐ近くにブランドメーカーの化粧品やバッグ、時計などの売り場がありました。ベトナムも外貨獲得に熱心になっているのでしょう。2時間待ちで、シェムリアップ便に搭乗しました。何もアナウンスが無く、突然職員が「搭乗してください」と英語で案内しました。英米の人達はすぐに反応しましたが、大勢いた日本人や中国人は少し戸惑っていたようです。


 ほぼ予定通りの離陸でした。機長の英語は明らかに英米人のアクセントでした。フライト時間は1時間30分、到着地の天候は曇り、気温は30度と知らされました。もっと涼しいかと思っていましたので、ちょっと驚きました。


 いつもの事ですが、タイからの約1時間の便でも夕食がでます。この便でも出たのですが、予想していたより内容が良いのです。生ハムなどかなり良い味でした。食べないつもりでしたが、つい、完食してしまいました。


 機内で、到着時に必要な書類を二枚渡されます。実はビザを現地で取得するためにもう一枚書類が必要なのですが、それはもらえたことがありません。タイ経由のバンコク航空の控え室ではもらえるのですが。




【シェムリアップ空港】

 現地時間18時15分ころシェムリアップ空港に到着しました。時差は2時間です。すでに前に到着した便が2機見えます。到着ロビーに歩く人の姿も見えました。しばらく機内で待たされた後、地上に降り立ちましたが、やはり暑いです。湿度もかなり高いです。新しくなった到着ロビーは広々していてエアコンも多少効いていますが、何しろ人が一杯です。恐らく今まで20回以上ここに来ていますが、初めて経験する混み具合です。とりあえず、ビザ・オン・アライバル(到着時ビザ取得)の用紙を探します。すぐ見つかり、記入を始めました。私は写真を貼るためにいつも接着剤を持参するのですが、ほとんどの人は持っていないようです。でも、こういうことについて、まったく何も放送もなければ、係員の指示もありません。初めてシェムリアップを訪ねる人は戸惑うことでしょう。書いた書類とパスポート、そして30ドルを受付に出し、入国審査用の紙を貼付けてもらったパスポートを別の窓口で待ちます。その窓口も、ぐちゃぐちゃで人が群れています。ここではどこの国の人も列に並ぶことをしません。ただし、パスポートが返ってくるのはかなり早く、10分ほどです。

 しかし、そこから入国審査が長いのです。今回は1時間待たされました。これほど待たされたのは初めてです。この国は待っている人が大勢だから係官を増やすということは前々からしていません。おまけに、勤務時間の終了が来ると窓口を勝手に閉めてしまいます。さすがに、これには何人かの旅行者が文句を言って、受付を継続させましたが、係官はふくれ面でした。私の列は、特に仕事の遅い係官らしく、他の列の人が通り越していくのを見ました。しかし、ここは我慢するしかありません。これがカンボジアです。でも、最近アメリカに行った友人は2時間待ちだったそうですから、どこでも忍耐が必要な時代です。たまたま私の後ろで待っていた親子と少し話してみるとイタリアのローマから初めてここに来たと言います。2日だけしか時間がないけれど、お薦めはないか?と尋ねられたので、トン・レ・サップ湖を紹介しました。アンコールワットは予約済みだと言っていたからです。


 さて、入国審査に口頭の質問はありませんが、顔写真記録のためにカメラに向かって顔をむけなければなりません。また両手の5本の指の指紋を採られます。始め右手の親指以外の4本、そして親指、という順番です。左手も同様です。そんなことになぜ、時間がかかるのか分かりませんが、ともかく処理スピードは全体的に遅いのです。




【友人のトゥクトゥク運転手】



 ようやく入国審査が終わったのが19時30分でした。外に出ると旧知のトゥクトゥク運転手ボン・ソーンが待っていました。彼の奥さん、子ども二人もいっしょです。実は出発前にいっしょに夕食をと誘ってあったのです。再会の挨拶の後、一時間も遅れて済まないと言うと、大丈夫、いっぺんに三機も到着したので時間がかかることは分かっていたと言います。Bayon Boutiqueホテルでチェックインを済ませ、6人で夕食に出かけました。ところが、ボン・ソーンが予定して店が閉まっていました。そこで急遽別の店にしたのですが、地元の人が集まる小さなローカルレストランでした。私は、干物の魚だけを食べました。ボン・ソーンの息子にあまり食欲がなく、すぐに席を外してどこかに行ってしまいました。皆あまり食べずに、結局会計は4ドルでした。

 ボン・ソーン親子と別れてホテルに入ると、疲れがどっと出て、Wi-Fiを試した後にシャワーを浴びてすぐに寝てしまいました。旅の一日目の終了です。




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