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定期講演会記録35

第35 中部地雷問題支援ネットワーク講演会
シリア難民の現実


障害者支援の視点から ー


開催日時  平成28年11月27日(日) 午後2時00分~4時00分、


開催場所  名古屋市東生涯学習センター 第2集会室


講  師  内海旬子(JCBL理事、JIM-NET海外事業担当)


参加者   5名




ヨルダン発の貴重なお話の聞けた2時間あまりでした。

内海さんには今後も引き続き講演会を開催していただきますので
また、機会があればご参加ください。

なお、当日の講演の一部が以下からYouTubeでご覧いただけます。


(1)シリアの歴史  https://youtu.be/lTvIDpaWm0Y
(1)シリアの歴史


(2)シリア危機 https://youtu.be/4g6qgY_70_E
(2)シリア危機



(3)爆撃被害など  https://youtu.be/1rtpcAfWPio
(3)爆撃被害など



(4)シリア難民   https://youtu.be/mw2emMoR0wc
(4)シリア難民


(5)難民支援    https://youtu.be/mL6PKtRr2FU
(5)難民支援



(6)JIM-NETの活動 https://youtu.be/whvzq3kCppo
(6)JIM-NETの活動


*講演の最後で内海さんが言われたことは、
難民は皆すぐにでも故郷に帰りたいと思って
いるということです。

代理戦争を終結させるためにみんなが力を
合わせることが何よりも必要です。


2017.3.29に内海さんから届いたシリア情勢に関するコメントです。なお、現在内海さんは帰国しています。


(コピペ)

シリア情勢は、文字通り混迷に混迷を深めており、誰にも将来がわからない状況ですが、みんなの望む形でない「終わり」が近づいているという声もシリアの外ではあります。

シリア人は当然のことながら、いろいろです。

「どの派閥もシリア人の自分を代表していないから、どこも支持する気がない」という人もいるし、「アサドだけは勘弁」という人も、また「とは言っても、アサドが大統領なんだから」という人もいます。

「とにかくもう誰も死なないようにしようよ」というのが私の思いですが、それがとっても陳腐に思えるときもあります。でもやっぱり誰も理不尽に死なないのが和平だと思うんですよね。

 さて、4月7日にアメリカが巡航ミサイルのトマホークでシリアを爆撃しました。その唐突ぶりに驚いたのですが、ネットニュースにシリア国民の声が紹介されました。ここでは、その声について考えてみたいと思います。


アメリカがシリアを攻撃した理由は、シリア政府が国民に対して毒ガスのサリンを使用したから、というのがトランプ政権の説明ですが。それを言うなら、過去にシリア政府が国民を何千人(何万人かも)も殺して来たことにはなぜ黙っていたのでしょう。あまりに不可解です。

 また、アメリカの攻撃に強く反発した親アサド政権のロシアが衝突回避の合意停止を破棄しましたので、米ロの衝突の可能性が高まっています。これは容易ならざる事態です。

 今回の事件について、シリア国民の声がネットニュースに流されました。読んでいただくと分かるように、アメリカ政府を非難するものです。彼らの発言はアサド政権から監視されている中でのものですから、本音かどうかの判断が難しいところです。(1)

 しかし、別の見方をする(元)シリア国民もいます。アサド政権の残虐な仕打ちを経験しているからこその発言です。ブラジルに逃れた人たちの声です。(2)

 ヨルダンでシリア難民の支援に携わっている、JIMネットの内海さんの友人たちはこんな風に見ています。(3)

 ニュースに取り上げられた話が唯一の正しいものではないということが分かると思います。アメリカ政府は、毒ガス兵器はアサド政権のものだと確認したと言っていますが、今のところその証拠は提示されていません。以下の引用からでそれぞれのシリア人の意図を汲み取ってみてください。


(1)朝日新聞デジタル版から引用

 米軍がアサド政権軍の基地にミサイル攻撃をした7日(シリア時間)、シリアの首都ダマスカスは金曜日の休日で閑散としていた。それでも記者が街で人々の話を聞くと、ミサイル攻撃に踏み切った米国を憎悪する声が一様に返ってきた。

 古代から東西交流の拠点として栄え、いつもは買い物客やイランなどからの巡礼者でにぎわうダマスカス旧市街を訪ねた。婚約者と散策を楽しんでいた公務員アンマール・マイヤさん(26)は「シリアへの攻撃はテロリストを喜ばせるだけだ」と述べ、米国を激しく非難した。

 シリアは情報統制が厳しく、外国人記者の取材には必ず、情報省の担当者が同行する。今回の取材でも担当者が記者のそばを離れなかった。その一方、インターネットの閲覧やテレビの視聴は自由で、市民は外国メディアの報道に自由に接することができる。

 マイヤさんは「CNNもBBCも見ている。シリアに対する見方が偏っていて悔しい。米国は、証拠がないのにシリア軍が化学兵器を使ったと決めつけ、攻撃した。どこに大義や正義があるんだ」と話した。

 夜勤を終え、カフェで朝食を取っていた看護師シェリーン・アスアドさん(24)とマラハ・ターヘルさん(25)は「私たちも、多くの人々と同様、毎日の生活に疲れている。攻撃でさらに暗い将来になるのかしら。きょう一日を精いっぱい生きるのがやっと」と口をそろえた。今後、米国の大規模な軍事介入につながることが心配だという。

 イラクの首都バグダッドから観光でやってきたというムハンマド・ハサンさん(60)は「米国はイラクで犯した過ちをシリアで繰り返している」と話した。


(2)ブラジルに逃れたシリア人 ニッケイ新聞より引用

 ブラジルに暮らすシリア難民たちは、米軍によるシリア空軍基地空爆の理由が分からないとし、また行為の効果や正当性にも疑問を投げかけた。

 シリア難民たちは、空爆はシリア国民を助ける以上に、害をあたえると考えており、「トランプ米国大統領が本当にシリアの民を助けたいと思っているならば、アサド大統領を排除し、その後のシリア復興に助力して欲しい」と述べた。
 米軍は米国東部時間の6日午後8時45分に、地中海に展開する駆逐艦から59発のトマホークミサイルをシリア空軍基地に向けて発射した。

 この攻撃は内戦中のシリアで、シリア軍がサリンと疑われる化学兵器を使用し、80人以上の民間人を殺したことに対する報復措置として行われた。
 2014年2月にシリアからサンパウ市に逃れてきたアブドゥルバセット・ジャロウ氏は、家族をシリアに残してきた。
 彼の家族は化学兵器による攻撃が行われた街から車で1時間ほどの街に住んでいたという。
 ジャロウ氏は1週間ほど家族と連絡が取れず、心配していたが、実家の近所に住む人と連絡がとれて、家族は無事だと知り、安堵したという。

 ジャロウ氏は、「米軍の攻撃は不必要なものだった。そんなことより早くアサドを大統領の座から降ろして欲しい。化学兵器はまだまだシリア国内にある。それらの格納庫を全部空爆する気だろうか? 私には、米国は、シリア国民を救うためというより、世界に実力を見せ付けるために空爆したように映る」と語った。


 英語とアラビア語の教師であるモハメド・ハカン氏は、2015年に家族をシリアに残し、サンパウロ市に逃れてきた。
 ハカン氏も、米国空爆の理由が理解できないとし、アサド大統領が退陣し、民衆の正当な支持を受けた指導者の下で計画的に国を再建すること以外に、今の惨状を終わらせる術はないとした。
 「6年前、内戦が始まった時に真っ先にしなければいけなかった事は、アサドを権力の座から引きずり降ろすことだった。今ではロシアやトルコも介入して、イスラム国まで跋扈するようになり、状況は全く混乱してしまった。国のインフラもめちゃくちゃだ。諸外国、テロリストを追い出せても、ちゃんと国民の支持を得た人物、政党が国を治めないとまた同じこと。米軍の攻撃なんて何の役にも立たない」と悲しそうにつぶやいた。(7日付G1サイトより)


(3)内海さんの友人のシリア人たちの声(内海さんより提供を受けたもの)

 シリア人の声をメディアからも求められたので、数人にメールできいてみました。イラクの同僚からは、「周りのシリア人はシリアが攻撃されることに慣れてしまっているのか、どうして今回だけ国際社会が騒ぐのか?アメリカが攻撃したからか?私たちは既にいろんな人たちの攻撃を受けてもう驚かない」とあるシリア人が話したと聞きました。

 またトルコのシリア人は、「難民として逃れた人たちの中には今回の米国の空爆を好意的に受け取った人もいるかもしれないが、それでも多くの人は、ロシアやイランがおこなうように軍事介入としてアメリカが空爆をおこなったことは歓迎しないし、とても残念に思う。私は、好意的に受け取っていない。外国勢力による軍事介入に対するシリア人の嫌悪感は大きく、今回の空爆もアメリカがそういうものとして見られることになるだろう」と言っていました。

 ヨルダンにいる友人からは、「シリア人としてシリアが破壊され続けるのが、ただ悲しい。米国の攻撃についてコメントを求められたら私は政治的にならざるを得ないが、それをすることがよいのかどうかわからない。ただ悲しいと思っていることを理解してほしい」とメールが来ました。

(以上 引用終わり)


 蛇足ですが、米国のシリア攻撃は北朝鮮への脅しだと見る人もいますが、信ぴょう性は確かめられていません。


 記事はここまでです。























































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