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定期講演会記録4

 第4回 中部地雷問題支援ネットワーク定期学習会
地雷犠牲者のいない世界のために 
~地雷廃絶運動の現状と課題~

開催日時   2001年2月18日(日) PM2:00
開催場所   名古屋市瑞穂生涯学習センター
講  師   JCBL代表 北川泰弘
参加者    64名

「Youth Against Warキャンペーンについて」--柴田知佐

 こんにちは、本日は名古屋まで来ていただいてありがとうございます。いろいろなところで出会った人にまたここで会えてうれしく思います。中部地雷ネットワークの学習会会場で北川代表に直接署名をお渡しできることを感謝いたします。この公開授業は私が地雷問題を学習し始める第一歩にもなった所です。その意味でも北川代表にこの場で署名をお渡しできることをとてもうれしく思います。私は今回の署名活動を通して地雷という言葉、地雷の存在などいろいろな事を人々に訴えることが出来ましたし、自分自身、言葉で言い尽くせないほどの事を学びました。大変なネットワークの広がりのおかげでとても多くの署名が集まりました。地雷を無くしたいと思っていたけれど、自分がどう活動していけばいいのか分からなかったという人たちが今回の署名によって自分にも何か役に立つことが出来た、と言ってくれました。私も自分の身の回りの人達がこんなに地雷問題を考えていてくれたんだと分かって新しい刺激を受けました。どうか北川代表には署名の数だけに注目していただくのでなく、署名簿の一枚一枚に書かれた署名者のメッセージにも目を通していただきたいと思います。17,881名の多くの署名が集まりましたが、ここにおいでいただいた皆さん、おいでいただけなかった皆さん、全ての署名に協力いただいた方々の全ての思いを北川代表にお渡ししたいと思います。私たちが声をからし、手と足で集めたこの署名をブッシュ大統領に渡していただき、アメリカのオタワ条約への早期の署名・批准を実現し、一日でも早く地雷の被害に遭う人がいなくなるといいと思います。

(この後署名運動に参加した多くの小学生・中学生・高校生から北川代表に署名が手渡された。)

「北川代表の御礼の言葉」

 皆さん、ありがとうございました。こんなに多くの署名を集めていただいて本当にありがとうございました。ずいぶん大変だったと思います。3月初めにICBLの国際的な総会がありますので、その時に署名簿をブッシュ大統領にお渡しする事になっています。カナダの地雷廃絶キャンペーンが中心になって署名活動をしていますので、そこを通じて必ずお届けします。たくさんのコメントもいただいていますので、皆さんの思いを出来るだけお伝えしたいと思います。どのようにお伝えするかを本日私と一緒に参りました、JCBL運営委員の草道裕子から分かりやすく説明させていただきます。

「草道裕子JCBL運営委員・日本赤十字社国際部の説明」

 皆さん、こんにちは。署名にたくさんのご協力をいただきありがとうございました。今回の署名はインターネットでも出来るのですが、ICBLのホームページはもうご覧になりましたか。もしまだなら、是非見てみてください。先日カナダの地雷廃絶キャンペーンの人からEメールでメッセージが届きましたが、2/9時点で世界中から136,500名の署名の書き込みがあったとのことでした。約40ヶ国からホームページにアクセスして署名しています。例えば、バングラディッシュ、パキスタン、ルーマニア、ガーナ、ボスニア、カンボジア、インド、マレーシア等です。これに皆さんの約18,000名分を加えると150,000名を越えます。カナダの地雷廃絶キャンペーンもとても喜ぶと思います。ありがとうございます。署名は3/10にソン・コサルさんがアメリカへ出向いて、アメリカの地雷禁止運動をしている大学生と一緒にホワイトハウス前のラファイエット公園で行われる贈呈式でブッシュ大統領に手渡すことになっています。北川代表のお話の前に署名に関連して、簡単に全体的なお話をさせていただきます。

 皆さんは今回、もう戦争はいらないという事で署名を集めていただきました。世界が平和であって欲しいという気持ちは理想として高くいつまでも持ち続けていただきたいと思います。しかし、一方で世界史の調査から人間の歴史が始まって以来、地球上のどこにも戦争が無かったという年は一年も無かったということです。人類はこれほど長い間戦争が無くなればよいと願いつつも、戦争が無くなったことを一度も経験していないということです。私たちはこの現実を受け入れなければなりません。署名をこんなに一生懸命集めても、戦争は無くならないし、地雷も無くならないのかとがっかりするのではなく、現実を受け入れた上で自分たちに何が出来るかを考えていく事が大切だと思います。

 国際人道法という考え方があります。これは地雷禁止条約が出来たのと同じように、例えば今世界では毒ガスとか生物化学兵器の禁止条約があります。これは例えば戦争の時に一般市民の飲料水の水源地を細菌で汚染してはならないとして、これを戦争犯罪と規定しています。すごく難しい話になるのですが、戦争が無くならないのなら、せめて今起きてしまっている戦争のやり方をできるだけ規制して、こういうことはたとえ戦争でもやってはいけない、という禁止事項をたくさん作っているのです。そういうルールの事を国際人道法と呼んでいるのです。さらに例をあげますと、レーザー失明兵器も国際的な法律で禁止されました。ともかく、戦争が無くならないなら自分たちがどういうルールを作っていかなければならないのかを考えて、一つずつ作っていくという事も有効なやり方だと思います。皆さんが署名を集めていただいて、地雷を禁止するという人道的なルールが世界中の国によって受け入れられるようにと呼びかけていただいていることも世界のルール作りの第一歩だと思います。

 今、もう一つ世界で問題になっているのは、手榴弾とか自動小銃という小型武器です。英語では、small arms と言うのですが、この小型武器が簡単に輸出されて戦争をしている貧しい人たちにすごく安い値段で売りさばかれていることが今世界中で問題になっています。地雷の問題から視野をさらに拡げていただいて、今地球上でどういうことが起きているかいるかという事にもっと関心をいただけたらと思います。小型武器の問題はアメリカとソ連が対立していた冷戦時代にそれぞれの国が大量に小型武器を生産して持っていた事に始まります。冷戦が終わり在庫を売りさばく必要が生じた時に、貧しい国で資金不足のまま戦いをしているゲリラ達がそれらの武器を安価に手に入れる事になりました。それがカラシニコフ文化などと呼ばれる現象です。そんな訳で今、途上国では正規の軍隊以外に市民が容易に武器を手に入れられる状況になっています。これに対して、武器を輸出する国は内戦の起こっている国には武器を売ってはならない、という様なルール作りの運動が起こってきています。

 最後に皆さんに考えていただきたいのは「どうして戦争は起きるのか」ということです。本当に満ち足りた豊かな国では戦争は起きないのです。日本では毎日生活していて本当に不安な事や不満な事は無いと思います。今戦争をしている国の人たちは、本当に貧しい国の中で限られた資源を争って戦争をしているのです。ですから、そうした不平等や貧しさを解決していくことが戦争を無くしていくことの第一歩になるのです。そういう風に考えるとこうした紙を作るにしても日本は貧しい国の森林資源を犠牲にしているのかも知れません。これから地球をどうしていったらいいのかを考えるときに私たちの豊かな生活を見直し、貧しい国の人々が豊かになって互いに争わなくても良くなるようにすることが大切だと今言われています。これは紛争予防と言われ最近研究が盛んになってきています。今回地雷廃絶の署名に協力いただいて集まっていただいた地球の未来を担う若い皆さんには地雷だけでなく、多くの問題を幅広く学び、考えていただきたいと思います。もし私たちにお手伝いできることがあれば何でもご質問下さい。どうもありがとうございました。

「北川泰弘JCBL代表 ー地雷被害者のいない世界のために」

 皆さんこんにちは。本日は名古屋まで呼んでいただきありがとうございました。この瑞穂生涯学習センターでお話するのは二度目になりますが、こんなに大勢の名古屋の皆さんにお目にかかれてうれしく思います。私も遙か昔に二年間ほど名古屋に住んでいたことがあります。今日こんなに多くの若い人が先ほどの草道さんや知佐ちゃんが説明したような地雷問題に関心を持って、地雷を無くそうと言う気持ちで集まっていただいた事は非常にありがたい事だと思っています。私もこれからお話しする事になっているのですが、先ほど前田さんが作られた地雷はいらない」という歌の歌詞を拝見していて、これを読めば私が長々とお話するまでも無いなと思いました。私の話の後でみんなで歌う予定だそうですね。この会の最後にこの歌を聴かせていただくことを楽しみにしています。

 今日はカンボジアのお話をするつもりですが、その前にこのカレンダーをお見せいたします。これはコソボの小学生が作ったカレンダーです。コソボは以前のユーゴスラビアの中に位置する国で、一昨年アメリカやNATOがアルバニア系住民を助けるという名目で大規模な空爆を実施しました。軍事的な目標だけが攻撃されるはずだったのですが、実際には一般の人達もかなりの被害を受けました。空爆終了後、コソボにはずいぶん地雷とか不発弾が残されました。このカレンダーは一枚一枚コソボの子供達が書いたものです。回覧しますので見て下さい。

 次にお手元のJCBL会報を見て下さい。これの最後の方に柴田知佐さんがカンボジアのコサルちゃんを訪ねたときの日記が掲載されています。会報を受け取った方達の間で、とても良く書けていて中学生が書いたとは思えないと評判になっています。是非皆さんも読んで見て下さい。

 それでは私がどうして地雷を無くそうという運動に入ったかをまずお話しします。私はカンボジアに今から35年くらい前-会場においでのお母さん方も生まれていない頃-に行って電話を敷設する仕事をしました。その後20年間ほど内戦が続いて国交が途絶えカンボジアに行けませんでした。20年後にカンボジアに戻ってみると私が電話技術を教えた生徒もたくさん殺されていました。ポルポトという人がひどい政治をしたからです。どれくらい殺されたかと言いますと私の生徒100人の内生き残っていたのは10人位でした。90人は殺されてしまっていた訳です。そんなひどい状態の中で何か援助が出来ないかと申し出たところ、地雷で足を無くした人に義足の援助をして欲しいとの事でした。そこで今から8年くらい前からですが、義足の援助を始めました。その当時撮ったビデオで義足のない人がどれくらい困っているか、義足はどうやって作られるか、義足を貰ったときどれくらい地雷犠牲者がうれしがるかを後で見て下さい。

 地雷の問題については皆さんの大部分の方がすでに勉強していらっしゃるということですが、お手元のプリントに従って簡単に説明します。戦争で使われる鉄砲とか大砲とかは戦争が終わると倉庫にしまっておかれ使われません。先ほど草道さんがお話ししたのは、戦争で使われた兵器の内ピストルとか小銃とか小さい物は、倉庫にしまわないで各家庭に持っていて強盗に使ったり恨みを持った人に対して使ったりされる事があると言うことです。ただ、一般的に言いますと大部分の兵器は戦争が終わると倉庫にしまわれて使われないのです。ところが地雷という物は人を困らすために地面の下に埋めてありますからどこにあるか分かりませんので倉庫にしまわれません。そのため平和な時代が来て日常生活が戻ったときに皆さんのような少年少女・一般市民が地雷の被害に遭って大きなけがをするわけです。こうしたことは言われてみれば当たり前の事なのですが、皆が気づいたのは比較的最近の事なのです。プリントに「地雷問題を取り上げたのは誰か」と書いておきましたが、赤十字の医師や難民支援をしたNGOの人たちが今までの戦争で見たこともないひどい傷、足がちぎれたり手がちぎれたりといった傷に気がついて調べた所、地雷の被害と分かったのが1980年代の末頃でした。今から10年と一寸前です。平和な時代になってからも悲惨な被害が続く地雷問題は国際人道法から言ってもあまりにも残虐なのでこれを無くそうという運動が起きた訳です。ただ一般市民が声をあげたからと言って地雷が無くなる訳ではありませんので国と国の間の約束事を作ろうという事になりました。国と国の間の約束事を条約といいますが、地雷に関する条約を作ろうという事になりまして、最初は既にあったCCWという兵器を制限する条約を各国政府の間で改訂して地雷を制限しようとしたのですが、改訂の内容が一般市民の視点からは満足のいくものではなかったのです。そこで、本当に地雷を無くすためには市民が運動して市民主体で条約実現、と言うことになってICBLという団体ができました。International Campaign to Ban Landmines というのが正式名称です。私たちはこれにならってJCBLと言います。最初の文字が国を表し、韓国ならKCBL、タイならTCBLという訳です。ICBLを中心にして世界中に地雷廃止の団体が出来ました。そして、それぞれの団体が政府を動かして地雷禁止条約が出来たのです。兵器を無くそうとか国と国の間の条約を一般市民が作らせた事は地雷問題が初めてなのです。この条約は正式名称-対人地雷全面禁止条約-とは別にカナダのオタワで出来たので通称オタワ条約と呼ばれています。オタワ条約に調印、批准地雷を使わない、作らない、移動しない、売らない、貯めないという国際的な約束をするをした国は現在139ヶ国が調印し、110ヶ国が批准しています。簡単に言いますと、調印は外務省の代表がサインをすることです。批准は調印を国民全体の納得した国際約束であると、国会が認めることです。世界には190ヶ国くらいの国がありますから、その内の半分くらいが地雷を無くすという約束をした事になります。ですが、地雷による被害者の数は減っていません。今現在地雷が埋まっている国が88ヶ国あります。その他にも国として認められていない国-例えば台湾、コソボ、ゴラン高原等-が11あります。ですから、世界には99の国と地域に地雷が埋められている訳です。埋められている地雷の総計は6千万個から7千万個と言われています。地雷の犠牲者については、恐ろしいことに22分に一人は世界のどこかで誰かが地雷を踏んでいると言われています。ですから私が話し始めてから今までの間に既にどこかで一人地雷の犠牲者が出ているということになります。お手元のJCBL会報の表紙に砂時計の写真がありますが、これは去年9月にジュネーブで地雷問題の大きな会議があった時、スイスのキャンペーン団体が会場の入り口に置いたものです。これは22分に一回転していました。これが一回転する間にどこかで一人地雷の犠牲者が出ている事を象徴していたのです。地雷の恐ろしさを教えるための飾りだった訳です。ところで犠牲者の数についてですが、これも本当ははっきりしませんが、カンボジアでは約3万5千人、ベトナムでは22万5千人、ラオスでは1万4千人、その他にもアフガニスタン、アンゴラでも多くの犠牲者が出ています。カンボジアについてはプリントの資料を見ていただくと1979年から1999年までの犠牲者数の推移が分かりますが、当初は年間4千人位の犠牲者が出ていた事が分かります。その後増えたり減ったりしていますが、1996年頃に増えたのは国内の他の地域に逃げていた国内避難民が戻ってきた時に、地雷が埋まっていることを知らない人が多かったため地雷を踏んで犠牲になったためです。表から明らかなのはだんだんと軍人の事故が減ってきて、一般市民の事故が減らないことです。また、円グラフは約四分の一が死亡し、約四分の一が手足の切断、残りがその他の負傷と分かります。原因として一番多いのが生活のため-水くみ、薪取り-が約56%、次に不用意な接触-分解しようとしたり、自分で除去しようとしたり、触ったり-が38%となっています。他のグラフでは軍人に対して一般市民の犠牲者が断然多い事が分かります。これは1999年までの資料ですが、その裏の英語の資料は2000年10月までのものでカンボジアでは地雷被害がずいぶん減ったことが分かります。カンボジアでは地雷関連の統計が先進国の支援でかなり正確にわかっていますが、こういう統計が全く出来ない国もたくさんあります。

 統計によりますと地雷問題の支援は、地雷犠牲者の支援よりも地雷除去の支援に多くのお金が使われています。約95%は地雷除去に使われており、残りの5%だけが犠牲者の支援に使われているのです。世界的にはこれで良いのだと思いますが、私は個人的には、日本は第二次世界大戦後地雷を埋めたことはありませんし地雷除去技術をもっている訳でもないので、もっと犠牲者支援にお金を出すべきではないかと考え、機会のある毎にそのような発言をしています。しかし実際には地雷除去にはこの写真のようなブルドーザーが援助機材として贈与され、使われます。そうすると、この機械を作って売ったメーカー、仲立ちをした商社に資金と利益が戻ってきます。これらの会社は自分の利益に繋がるので、営業費で事前の現地調査をし、説明資料を作って地雷除去援助に力を入れるように政府に働きかけます。ブルドーザーのように大きなものを日本政府のお金で買って貰えば、営業費として使ったお金の元が取れるのです。犠牲者援助では残念ながら、事前に現地調査をして説明資料を作り、犠牲者援助に力を入れるように政府に働きかけるためのお金に余裕のある団体が無いのです。また、犠牲者支援は手間が掛かる割に動く金額が少ないので、援助プロジェクトが実現しても、事前調査に掛けたお金を回収することが出来ません。我々、JCBLがそのような事前調査と説明資料作りをやればよいのですが、我々に寄付をして下さる方々は、寄付金は地雷の除去とか、義足の購入の為に使われると思っておられるので、事前調査の為の航空賃、宿泊費、資料作成経費にそのお金を使うことに対して、我々としても抵抗感があります。寄付者に方々にそのような理解を得るためには、まだまだ 我々の側の努力が必要と思っています。

 最近の話題と言うことで4ページに書きました。その一番として昨年9月に第二回目の締約国会議が開かれましたという事をあげておきました。この会議ではオタワ条約で決められた事項を各国がどのように実行しているかを話し合いました。例えば、日本は100万個の地雷を4年間で破壊しなければならないのですが、今現在どこまで破壊が進んでいるかとか、犠牲者支援にどれくらい援助したかと言うことを発表したわけです。今年の9月にはニカラグアで第三回の会議が開かれます。この会議は政府間の会議なのですが、政府だけでは十分でないと言うことで、政府がどういうことをしたかということを民間の立場で監視-ランドマイン・モニター-もしています。これがそのレポートで民間が作って政府に見せるわけです。一部をご紹介いたしますと、この棒グラフは各国の援助の金額です。オタワ条約が出来たことによって先進国の援助額が急速に増えている事が分かります。アメリカがこんなに多くを援助しているのに日本の貢献額は少ないと言うことが分かります。一方各国の人口一人あたりの援助額を表したグラフもあります。一番はノルウェーの4.82で、日本は0.1の比率になります。こうした援助の各国比較表を作って市民団体の立場から日本政府に援助額増額の働きかけをしています。また私たちJCBLでは広く日本の皆さんにこのランドマイモニターを読んでいただこうと日本赤十字にお願いして現在翻訳作業中です。多分4月中にはできあがると思います。ちなみに一昨年のものは日本語版が出来ています。

 第三回締約国会議に向けて日本とニカラグアは犠牲者援助の専門家常設委員会の共同議長に選出され、日本からは前フィンランド大使の黒河内久美さんが選ばれました。日本政府も地雷問題に前向きの姿勢を示していると思います。また、外務省は13年度予算で地雷除去の技術開発のために5億円を出すと言っています。JCBLでは新しいキャンペーンチラシを準備中です。また、今年は韓国の地雷被害者実態調査をKCBLとJCBLで共同で実施する予定もあります。軍事境界線以外にも地雷原が存在し、被害者が出ている事なので実態調査をするものです。JCBLでは加藤美千代さんという方をタイのバンコクにある国際非暴力防止団体に派遣して、地雷被害者が大変多いにも関わらずほとんど情報のないビルマの地雷被害の実態について調査してもらっています。日本の地雷廃棄の状況についても防衛庁に紹介したところ、昨日返事が来まして、第一回分222,360個が2月末で廃棄完了と確認できました。情報の透明性については防衛庁も積極的に協力してくれています。今年の3月1日がオタワ条約発効3周年にあたるのですが、2年前のキッズフォーラム開催のような行事は残念ながらJCBLとしては予定していません。世界ではいくつもの行事が予定されています。オタワ条約が出来たことは喜ばしいことですが、条約が出来たからと言って世界中の地雷が無くなるわけではないし、地雷被害者が無くなる訳でもありません。今の問題としては139ヶ国以外の国--アメリカ、中国、インドなど-に条約参加を呼びかけるのが私たちの一番大きな課題です。今後も私たちは地雷除去と被害者支援を続けていきます。今日お渡しいただいた署名もそのための大きな力になります。皆さんもこれからも地雷関連の問題について勉強していただいて私たちを応援していただきたいと思います。

 それではこれからビデオで、義足を作るのがどれほど大変かということ、そして義足を貰った人がどれほどうれしいかを見ていただきたいと思います。ビデオは5年前に作りましたが、映像は8年前のものです。義足を作ったのは私たちが日本から派遣した若い装具士たちです。

(この後ビデオ上映を北川代表の解説付きで鑑賞しました。)

質疑の時間

 以前地雷を一年に10万個除去しても、一方で新たに100万個の地雷が埋められているという話を聞いた事があるのですが、現在はどうなのでしょうか。

「北川会長の答え」
 私も同じ話しを聞いたことがありますが、私にも現状は良く分かりません。ただ、ほとんどの国で地雷が新たに埋められることは無くなったのですが、今一番心配されているのはアンゴラです。そしてビルマも心配です。これらの国はいまだに新たに地雷を埋めていると聞いています。ただ、一般に言われているようにに100万個が埋められているかどうかは報告が無いので分かりません。ここで問題なのは貯蔵されている地雷が世界で2億5千万個もあることです。これらがいつ利用されるか分かりませんので一日も早く廃棄すべきなのですが、国によっては廃棄するお金が無いという国もあります。これに対し、例えばカナダはウクライナの1千5百万個の地雷の廃棄を肩代わりしています。日本も貧しい国を助けるといいと思うのですが、故小渕総理はそんな余裕はないとジョディー・ウイリアムに答えていました。

最後に「スーパーピクシーズ」の前田正美さんの指導で「地雷はいらない」という歌を合唱して閉会しました。

「地雷はいらない」

1、新聞をひらく度 この地球(ほし)のどこかで 戦争があることを 知るのです。
  この私にできること なにかありますか? こころがとても痛むから・・・・・
  こどもたちの手や足を こどもたちの心まで うばう地雷はもういらない
  *(ハッピークリスマスと 誰かが唄ってる 戦争が終わったと 唄ってるのに

2、TVではキャスターが 「許せない!」と叫んでいる ブランドを身にまとい ステキな横顔で
  悲しげな人々を 画面に映しながら まるでドラマのように みえるのは何故?
  こどもたちの手や足を こどもたちのシアワセを うばう地雷はもういらない
  * くり返し

3、何故だか自分でも わからないけど 心の中が騒ぐのです
  あなたにもできること きっとあるはず 心の声に耳をかたむけて
  こどもたちの手や足を こどもたちの未来まで うばう地雷はもういらない
  * くり返し


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