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定期講演会記録2

 第2回 中部地雷問題ネットワーク講演会

 地雷廃絶のNGOにたずさわって ~今、私たちにできること、考えられること~

開催日時   2000年3月19日
開催場所   大阪府箕面市立萱野人権文化センター
講  師   JCBL地域コーディネーター 白井敬二
参  加   100名

(講演の要約)

1.地雷廃絶問題へ関わったきっかけと活動

 1998年、ふと目にしたカンボジアの地雷被害の記事に強いショックを受け、地雷被害に遇って死に行く幼児の追体験をした。こんな悲惨なことがあってはならないと思い、生涯学習センターの講座で日本初の本格的地雷問題講座を開設実施した。講座終了後も継続して問題に取り組むことの必要性を痛感して中部地雷問題支援ネットワークを立ち上げた。その後、公開講座、ホームページによる活動を続けてきている。1999年JCBLに加入し地域コーディネーターとしても活動している。

2.対人地雷被害の実態(スライド説明)

 省略

3.対人地雷問題に関する基礎知識

 世界の貯蔵対人地雷数は104カ国に2億5千万個、埋設された地雷の推定数は7千万個。対人地雷一個の値段は300円だが埋設された対人地雷を一個取り除くには約10万円かかる。
 対人地雷全面禁止条約は1999年3月1日に発効したが、この条約の趣旨は、対人地雷を作らない、使わない、移動しない、貯蔵しない、である。しかし、条約には罰則規定は無いし、内戦には適用することが不可能である。現在条約に137カ国が署名し、92カ国が批准している。アメリカ、ロシア、中国、インドといった大国が署名も批准もしていないことが問題である。彼らの論理は地雷は戦争において自国の軍隊を守るために必要な兵器であるから廃絶は出来ないというものだが、地雷が50年以上の寿命を持ち、戦後に無垢の市民を殺傷する非人道的な兵器であるという点を彼らに理解させる必要がある。
今もっとも議論の的になっているのは、クラスター爆弾という地雷と同じような無差別な殺傷能力を持つ爆弾をICBLとしてどう取り扱うかということである。
 JCBLは1997年7月4名で発足。ICBLは1991年に発足。

4.対人地雷問題のビデオ

 省略

5.何をすべきなのかということ

 対人地雷問題は日本では関係ないと思っている人も多いが、日本も100万個の対人地雷を持っており現在オタワ条約に基づき廃棄中である。廃棄には税金が使われる訳だから関係ない日本人はいない。また、他国の地雷廃棄に役立てる政府支援も税金から出ていることを忘れてはならない。日本人の多くは対人地雷問題が世界で大変な問題になっていることさえ知らない。まずは日本人に対人地雷問題のことを知ってもらう第一歩として、家族に対人地雷問題のことを話してほしい。
 対人地雷問題には多くの時間が必要なので、今回の機会を契機にずっと関心を持ち続けていてもらいたい。将来親になったとき子供たちに対人地雷問題のことを話してほしい。いろいろな職業についた時にも対人地雷問題のあることを憶えていてほしい。それが、支援に繋がることもある。
 対人地雷問題の取り組みはアイデア次第。今回実施していただいた募金ももちろんすばらしいが自分たちに無理なく出来ることを継続的にお願いしたい。一つ例をあげると、昨年JCBLが行った非署名国大使館あての年賀状送付は簡単で誰にでも出来るスマートな運動である。
 対人地雷禁止の運動は国際的なものであり、道具としての英語は大変必要度が高い。英語をしっかり身につけ将来に備えることも勧めたい。

6.対人地雷問題からさらに深く考える

 対人地雷全面禁止条約の成功の理由の一つは、一般市民の悲惨な被害を無くしたいという訴えが世界の人々の理解を得られたことである。一方対人地雷全面禁止に反対を唱える人たち(国々)の論理の前提には戦争時における必要性がある。戦争(地域紛争も含む)が対人地雷を必要としている点から考えれば、戦争を無くすることこそが地雷問題の永久的な解決策といえる。これをたくさん人がいろいろ考えたが未だに戦争は無くなっていない。
 戦争(地域紛争)の原因には人種問題、宗教問題、領土問題、経済問題等があると思われるが「なぜ戦争が起こるのか」、「どうしたら戦争をなくすことが出来るのか」をみんなで考えてみてほしい。話し合ってみてほしい。また、日本国憲法第九条が戦争を禁止するという極めて理想主義的な内容であることの意味も考えてみてほしい。

7.まとめのメッセージ

 世の中は若い人々がより良く変えようとし、努力すれば変わるものである。世の中には多くの悲惨で深刻な問題(人種問題、貧困問題、環境問題等々)が山積している。対人地雷問題もその一つである。これらの問題に無関心でいたり、見て見ぬ振りをしてはいけない。人任せにせず、何とか自分たちでより良い方向に変えていこうとする意識が必要だと思う。これから多くのことを学んでいく中で、どうしたらこれらの問題を解決出来るかを考え、勇気を持って取り組んでいってもらいたい。


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